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継承・交流
【奈良】10/6(日)ならコープ「平和ライブラリー」開設記念講演会のご報告
2019.10.21

10月6日(日)、「コープふれあいセンター六条」2階に被爆戦争体験を次世代に継承する「平和ライブラリー」を開設した。県内の個人や運動されている諸団体が持っている被爆・戦争体験資料を掘り起こし、記録し、その体験を将来にわたって継承するための活動の拠点とする。具体化として、1985年に結成され、現在は解散されている「わかくさの会(奈良県原爆被害者の会)」の活動記録や証言を語り継ぐ入谷方直氏と協力し、命の尊さ、戦争の悲惨さや残酷さなど平和について考える場としていく。

平和ライブラリーの展示風景

同日、同ライブラリー開設記念講演会として、「核兵器廃絶へ向けて被爆体験を学び、次世代へつなげよう」をテーマに開催し、55人が参加した。記念講演会では、日本被団協事務局次長 濱住治郎氏に「胎内被爆者としての体験、核兵器をめぐる情勢、被爆者運動のこれまでとこれから」についてお話しいただいた。

冒頭の挨拶で、ならコープ中野理事長は、「平和になること、核兵器をなくしていくことはたやすいことではありませんが、一人ひとりが考え、いろんな人と歩み続けることが大切で、そのことで道が開ける。そういう思いで、これからの活動を続けていきたい。45年にわたりならコープが続けてきた平和の記録をきちんと整理し、残していくことも大切で、その役割は大きい。この平和ライブラリーで何ができるかを考え、交流を大切にしながら継承活動をすすめていきたい。ぜひ、活動に参加してください」と呼びかけた。

濱住治郎さんからは、終戦後74年がたった今も、原爆の残虐さと放射能は今も被爆者を苦しめています。自分たちがどのように生きて、どんな影響があったかを知っていただきたい。自分たちは「子どもたちに戦争・核兵器のない青い空を残すこと」を使命に運動している。被爆者にとって核兵器、核の傘は青い空を突然襲った「キノコ雲」以外の何ものでもない。本当の青い空の下で、皆さま一人ひとりの夢や希望が実現できることを願って今後も運動を続ける、とお話しいただいた。

また、入谷方直さんの奈良県の被爆証言資料掘り起こし活動報告や2020年NPT(核兵器不拡散条約)再検討会議に代表派遣されるカーン陽子さん(ならコープ組合員代表)、宮本志音さん(奈良県生協連代表)の紹介と参加決意表明があった。

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