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調査・研究・資料の活用
すすむ被爆者運動史料を用いた研究・教育活動(1)昭和女子大学「戦後史史料を後世に伝えるプロジェクト」
2019.10.21

昭和女子大学の「戦後史史料を後世に伝えるプロジェクト」、2年目の今年は新メンバーを加えた13人。夏休みを利用した運動史料の整理作業を7日間、のべ26人で行いました。今回は、愛宕事務所で相談事業関係の資料や被爆70年、被団協結成60年関連の資料を整理するとともに、南浦和の資料庫で寄贈書籍のラベル貼りや、電子化作業のために以前整理した史料のホチキス・金属の綴じ具をはずすなど、地味な作業も手伝っていただきました。プロジェクトメンバーの他に、卒業研究のため夏休みにインドに資料集めに行ってきた環境デザイン学科の4年生や、1年間のドイツ留学から帰国した学習院大学の4年生も参加され、それぞれの経験を交流しながらの作業になりました。

また、相談所の資料のなかから、奈良のわかくさの会が1985年に再建された際のファイルが出てきて、奈良の平和ライブラリーにそのデータを提供することもできました。

 《「秋桜祭」で2年目の展示―11月9、10日》

同プロジェクトでは夏休み中に、秋の文化祭展示をめざして史料研究を重ねながら、3人の被爆者(濱住治郎さん、吉田一人さん、岩佐幹三さん)への聞きとりも行ってきました。

今年のテーマは、昨年の「被爆者に『なる』」展の続編となる「被爆者に『なる』~victimsと背中合わせの survivors~」(仮題)。去年の問題関心であった被爆者の主体的形成という論点はそのままに、被爆者たちが死者の存在を意識しながら生きてきたことにも注目しつつ、具体的には1980年前後の日本被団協の調査事業を牽引してきた一人である、岩佐幹三さんの活動に注目して展示する予定です。

ぜひ多数、ご覧くださいますようご案内申し上げます。

◆ 日 程:11月9日(土)、10日(日) 10:00~16:00

◆ 場 所:昭和女子大学 1号館3S03教室

〒154-8533 東京都世田谷区太子堂1-7-57

東急田園都市線(半蔵門線直通)「三軒茶屋」駅下車 徒歩7分