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お知らせ
【12月13日(土)】第2回 これからの継承を考える ワーキンググループ・ミーティングのご案内
2025.11.13

 認定NPO法人ノーモア・ヒバクシャ記憶遺産を継承する会は、昨年ノーベル平和賞を受賞した日本被団協と連帯し、被爆者たちの伝える原爆被害の実相、被爆証言などとともに、1956年の被団協結成以来の被団協運動の一次資料を整理・保存し、そのたたかいの足跡を「記憶遺産」として未来世代へ継承する活動を行ってきました。

 本会では、被爆・戦後80年。被爆者がいなくなる未来を間近に控えて、とくに被団協の二大要求である核兵器廃絶と国家補償を受け継ぐべく、これからの継承を考えるワーキンググループを設置しました。本年6月、報道、メディア関係者を招いて第1回ミーティングを開き、継承とメディアの関係、あり方を話し合いましたが、今回、研究者、院生、学生など広くアカデミアの方々にもお集まり頂き、継承と研究・教育を考える第2回ミーティングを開催したいと考えています。「ノーモア・ヒバクシャ」継承にご関心のある方々の参加を呼び掛けます。

 歴史学、政治学、社会学、平和学、心理学、放射線学、精神医学…などあらゆる分野領域の研究者、教育者、さらにメディア、市民の方々、また被爆者の方々にもお集まり頂き、継承のための研究や教育などについて意見を交わしたいと考えます。

 本ミーティングでは初めに、本会が所蔵する被団協史料の整理作業の指導に携わるとともに、その史料を読み解き研究活動を続けてきた、昭和女子大学学生らによる「戦後史史料を後世に伝えるプロジェクト」顧問の松田忍教授から話題提供を頂き、その後、参加者の皆さまによる議論を進めたいと考えております。

【日時】2025年12月13日(土)午後1時30分~4時頃
【場所】四谷プラザエフ5階 第1・2会議室(Zoom使用ハイブリッド開催)

【参加】ご希望の方は、対面/オンラインとも必ず下記URL、またはQRコードの申込フォームよりお申し込みください。
    https://forms.gle/YUd5L1YwYDcs7QpW8

【話題提供】松田 忍(昭和女子大学)
【題目】「日本被団協関連文書の可能性 ―被爆者運動を歴史的に捉える意義とは―」 
 現代を生きている私たちにとっては、被爆者たちが自らが蒙った被害を訴えるとともに補償を求め、さらに核なき未来を訴えることは当然の事象であるように思われる。しかし歴史史料から被爆者運動の歩みを一歩ずつたどってみると、つねに変化する世界情勢や社会情勢と向き合いながら、被爆者たちが迷い、話しあい、決断してきたその先に現代があることがよく理解できる。「核のタブー」を作りあげてきた被爆者たちの思考と選択の道のりこそが、まさに次世代に継承すべき貴重な叡智といえるのではないだろうか。
【主催】認定NPO法人ノーモア・ヒバクシャ記憶遺産を継承する会


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